競争の社会
JR西日本の事故の数日前の4月19日朝日新聞の夕刊に「JR・私鉄お客争奪戦」という記事が出てました。
この図は、その記事から拝借したものですが、JRと私鉄の競合(これからのつくばエクスプレス「TX」も含めて)あらわしたもの。
第三セクターの運営するTX、通常は運賃がバカ高いのですが、 ナントJR並みの運賃。秋葉原⇔つくばは高速バスより安いとか。
これも競争原理が働いているんでしょうね。
この競争によって価格がどんどん安くなってきていることは大歓迎。
Yahooの孫サマサマです。かれがいなけりゃNTT独占の高い通信費を払わされているんでしょうね。
IBMサマサマです。AT/XT技術を公開してくれなければ、NECの98をまだ使い続けなけりゃならなかったんでしょうね。
この競争の原理のないところが、公務員とか電力業界とか。
まあ、何が起こっているのかご存知のとおり。
反対に、競争の弊害も、これまたご存知の通り。
この辺の話は省略。
で、問題は、その弊害をいかに克服するか。
これを自覚して対処する企業・団体が競争を制覇して行くんでしょうね。
例えは、今回のJR西日本の事故で初めて知ったのですが「テンカイ」という業務。
オーバーランをした運転手に、再教育の後に、ホームの先頭に立って列車の運転手に「わたしはオーバーランをしました。皆さん、オーバーランをしないように気をつけましょう」と自分の失敗談を同僚に展開する、というもの。
これって、立派な業務ですよね。再教育の一環としてやるのではなく、専任の担当者を置いてもいいのではないでしょうか。
いやそんな人件費は確保できない、というコスト論が出てきそうですが、実際にやっているわけですから、多分給与体系も多少は高いと思われる技能労働者を使うより、そういう専門職を設けたほうのがコストダウンは図れるとおもいます。
こういう発想の転換がないところでは競争に乗り切る力は出てこないでしょう。
その再教育をつかさどっている管理部門さん、もうちょっと全体最適を考えた頭をつかってもらいたいですね。
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